芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

松谷みよ子の「ふたりのイーダ」

 歩きながらおしゃべりする椅子が主人公である。この主人公に、小学校四年生の直樹と二歳十一ヶ月の妹のゆう子、それからおそらく二十五歳前後のりつ子、この三人がからみあって物語が展開する。    「ふたりのイーダ」