芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

大田洋子、を読む。

 この書、「屍の街」は、一九四五年八月六日、「ヒロシマ」で被爆した著者が、その事実と、その事実に対応する主観とを言葉で表現した作品である。驚くべきことであるが、著者は、紙やペンが戦火で消失し、避難先で障子紙やちり紙を代用