芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

全訳「正法眼蔵」巻一 中村宗一著

 さっぱりわからなかった。おそらく西暦一二四〇年前後、禅の修行者を前にした道元の説法を中心に書写されたものだろうか。こういった特殊な状況下で特殊な言葉で語られた文を、ボクのような門外漢がわかるはずもないし、また、わからな

世界の詩集第六巻「ランボー詩集」

 ボクのワイフの遺品であるこの詩集は、頁がよく繰られていて、かなりくたびれている。この詩人の詩を十九歳の彼女は、何度も繰り返して読んだのだろう。    世界の詩集6「ランボー詩集」 金子光晴訳 角川書店 昭和4