芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

星野元豊の「講解教行信證 教行の巻」

 ボクはちょうど四十年前、星野先生をお訪ねした事がある。その頃、ボクはワイフと長男を連れて東京に流れて、ほとんど赤貧に近い生活を送っていた。もう二十八歳になるかならないか、言ってみれば今の世でいう所謂フリーターで、出来る