芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

ふたたび、海へ

 夏が来れば、まだジャックが五歳くらいまでは、毎朝、近くの浜へボクとワイフといっしょに散歩して、彼は海で泳いでいた。冬でも暖かい朝なら、海好きジャックは泳ぎ出した、ワイフが投げたボールをめざして、それをくわえ、ふたたびワ