芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

右足

しんなりした

てのひらが

踊っていた

水の中

すいすい していた

底の方から

くちびるが ねっちゃり 浮かんできた

開いていた

ふくふく 噴き出した

ふくふく ふくふく

連続音が

ふとんに寝ころんでいた

わたくしの耳もとまで届いた

あなたの右足が浮かんでいた