芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

泡の夜

人体が

泡に分解している

トテモあわただしい話だった

 

両手がなかった

まだ手のかたちは残っていた

けれどそれは紫色の泡だった

 

だから気づいたんだ

全身が泡なんだろうと

もう夢であっても なかっても

 

そんなこと どちらでもよかった

紫色の泡になって全身が分解するなんて

ウレシカッタ ステキダッタ! タマラナカッタ‼