芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

芦屋ビーチクラブ その28

 朝八時ごろ芦屋浜に着くと開口一番、リーダーの中村さんから、

「山下さんは皆勤賞やな」

 こんなお褒めの言葉を授かった。期待にこたえなければならない。まだやり残している東側の防波堤の下あたりに生えている雑草を抜くことを、きょうもやります、私はそう決意表明したのだった。

 前からウスウス気づいてはいたが、長い間しゃがんで雑草を抜いていると、腰が痛くなる。あるいは、上体の重荷を支えている方の足、例えば左足なら左足がシビレテ動かなくなる。きょうはそういった肉体の疲労のバランスを取りながら作業をした。我ながら、ずいぶん成長したなあ、覚えず自分をほめてしまった。

 

*写真は、作業終了間際、雑草を抜いていた芦屋浜の東側の防波堤付近から六甲山を撮った。手前に映っている後ろ姿の男性は、同じ芦屋ビーチクラブに所属する飲み仲間の北村さん。