芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

亀、互いに愛しあう存在。

 きのうやる予定だった。だが午前中仕事が忙しく我が家にたどり着いたのは午後二時を過ぎていた。天気も小雨が降ったりやんだり。明日の天気予報は晴れになっているので、先送りしてしまった。

 夜中に雷と雨でそうとう荒れたのだろう、朝、庭は枯葉だらけ。掃除に手間取り、その上風が強く、雨はあがっているが曇天。ゆっくり作業はできない。いっしょに遊ぶこともできない。三十分以内で片づけなければならない。結局、また先送りして事務所に出かけ、午前中は仕事をした。

 かくして、きょうの午後一時十五分前から、亀の池の掃除を実行した。八日ぶりだった。昼間は暑くて、半袖で作業、十一月の七日だが。それにしても、カメはよくなついてくれる。カメさんカメさんと連呼して手を打つと、私の方へ小走りになってやって来る。指を差し出しても首を甲羅に引っ込めないで、うれしそうに見つめている。私たちは互いに愛しあっているのか。

 

*写真は、我が家の門を出て私の方へやって来るカメ。右手の影は帽子をかぶった私。手を広げて呼んでいるところ。