芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

死の束

あなたは

束の中から

どの一本を抜きとって

吸ってもいい

お望みなら

しゃぶり続け

恍惚として

ぷるぷる 身悶えしてもいい

 

夏の盛り

あたりはみな腐れ果て

驟雨の中

どろどろ 崩れ

ねばり

べちゃべちゃ 痙攣している

 

これが現実だ

さあ あなたは

どの一本を抜きとってもいい

畳の上で

べちゃべちゃ するために