芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

不透明になった

 Ⅰ

 

出来るだけ

この世の塵を払い

身を軽くして

 

旅立ちたい

 

 

 Ⅱ

 

文字を書くことは

塵を払うことだろうか

あるいは

この世に 余分な塵を積むことだろうか

 

 

 Ⅲ

 

塵を払おうとして

塵が積もった

 

透明になろうとして

不透明になった