芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

落山泰彦の「私の青山探訪」を読む。

 ひょんなことでこの本の作者と出会った。しかも芦屋市海洋町という同じ町内の住民だった。といって、同じ町内でも出会い、語り合うなんて、そうざらにあることではない。縁があるのだろう。生きるってステキじゃないか。

 

 「私の青山探訪」 落合泰彦著 澪標 2023年1月31日発行

 日本文化の特徴を書いてみたり、コロナや伝染病の所感を述べるかと思えば、昔の行商人の思い出をつづっている。島崎藤村や西城八十、サトウハチロー、柳田國男も出てくる。世界の珍味を渉猟したり、福の神を礼拝もする。そんな豊富な雑学に支えられた随筆。

 誰でも楽しく読める本、そんな本もあっていい、この本を読み終えて、私はそう思った。