芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

正月は終わった

正月は終わった

酔っぱらって

倒れた

目は目を見つめ

唇は唇を訪ね

たがいの手のひらを探して

足は足を追う そんな束の間だった

ここに正夢は消えた

これからは

歳末まで

悪夢に悪夢を 月日に刻んで

いよいよ深くするのであろう

こうして 未明

わたくしは倒れ

畳に影を落とす

正月は終わった

耳は

何度も

そんな呟きを開いて

 

 二〇二三年一月五日午前三時三十三分記す

 

*写真は、今年の元旦お昼ごろ、芦屋総合公園を散策中に撮った。