芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

「ア・テンポ」第62号を読む。

 偶然出会った牧田榮子さんからいただいた文芸誌を読んだ。

 

 「ア・テンポ」第62号 発行所 「ア・テンポ」の会/発行人 玉井洋子/編集人 牧田榮子・内田正美 2022年11月30日発行

 

 構成は前号(61号)とほとんど同じだが、今号では新しい同人、後藤益男が参加し、「生きてゆける」、「火球」の二篇の詩を発表している。

 また、評論では、山本真弓が石垣りんに言及し、牧田榮子は倉橋健一が論じた吉増剛造をたどりながら「オシリス、石ノ神」に光を当てている。梅村光明は俳人福永耕二を主に歳時記の作品を詳細に分析して貴重な一篇を論じている。

 はじめに、「偶然」という言葉を使って牧田榮子との出会いを表現したが、それならば、私が「ア・テンポ」を今読んでいるのも、偶然といわなければならない。生きるって、スバラシイではないか。