芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

「現代詩神戸 278号」を読む。

 この詩誌を読んだ。

 

 「現代詩神戸 278号」 編集 永井ますみ・田中信爾・今猿人 2022年9月10日発行

 

 全体の構成は、十七人の作家の詩三十篇、小説一篇、永井ますみの「現代詩神戸の歴史と現在」。それに今回は「船越貴穂さん追悼」が特集されていて、船越貴穂の主催した「詩と色えんぴつ」に参加していた四人の作家の追悼詩、船越貴穂の詩四篇が掲載されている。また、横井司の詩「仏画―貴穂さんを悼むー」(本書27頁)では、「自死」と書いている。

 私は以前、「現代詩神戸 274号」を読んだ時、この詩誌の中に収録されている詩群の中で船越貴穂の詩二篇、「海の中の裸身」、「潰れる骨」に言及し、評価した。「芦屋芸術」の去年の9月22日の私のブログをご覧いただきたい。「海の中の裸身」は今号(278号)にも紹介されている。「潰れる骨」は船越貴穂の特異な真実を書いた貴重な言葉だった。