芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

カアカア、君はお昼前までボクの帰りを待ってくれた。

 けさ、九時半ごろカアカアと別れて、いつもと同じ仕事を事務所ですまし、午前十一時半ごろ帰宅すると、我が家の門前で彼が立っていた。私をじっと見上げている。カアカア、君はお昼前まで私の帰りをずっとここで待ってくれたのか。