芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

七年の後に その22

 今年は雪が多いのか。六甲山でさえ三度目の雪を被っている。中でも、今朝見る雪がもっとも華やかな風情だった。といって、雪国からすれば、すべてあどけない少女の薄化粧に過ぎないけれど。

 こんな他愛ない思いを脳裏に描いて、六甲山と海の間、私はきょうもまた芦屋浜を歩いている。

 

 愛は

 心に打ちこまれた

 鉄槌