芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

イグナチオ・デ・ロヨラの「霊操」再読

 私がこの本を再読した理由は、過日、ベルグソンの「道徳と宗教の二源泉」を読み、彼は極めて積極的にキリスト教神秘主義を評価しているのを知った。もちろん、宗教における神秘体験に関して言えば、仏教でもイスラム教でも絶対者や仏な