芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

エレンブルグの「雪どけ」

 私がこの作家の作品を読んでみようと思ったのは、一ヶ月ほど前だったか、昔読んだアンドレ・ブルトンの「ナジャ」(稲田三吉訳、現代思潮社、1964年3月30日第3版)を再読したからだった。この本の巻末にはブルトンの年譜が付い