芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

ツェランの「迫る光」、記憶の否定の不可能性について。

 私の記憶は狂っているのだろうか? というのも、私はこの本はかつて買ったことがない、そう記憶してるのだった。だが、恐ろしいことだが、数日前、本棚の片隅にこの本が立っていた。    「迫る光」 パウル・ツェラン著