芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

さとう三千魚の「山崎方代に捧げる歌」

 不思議な構成を採用した詩集だった。歌人山崎方代の三十一首の短歌に著者がそれぞれ一篇の返歌ならぬ返詩を付けて、合計三十一篇の返詩で言葉の奥行きを深め、その舞台を拡げ、おりふしの出来事から身近な人の死までを表現した。 &n