芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

「祈禱詩篇」から

八年前の十月の真昼、愛犬ジャックと芦屋総合運動公園を散歩していた時、一瞬、世界がセメント状に変色し凝固するやいなやいきなり粉になってふわふわ撒き散らされて消滅するヴィジョンが、私の眼前にやって来た。そして同時に頭の中に粉