芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

芦屋浜・正午

十月だというのにまるで初夏のような青空と雲の下、ボクは堤防の階段に座って海を見つめていた。えっちゃんが亡くなって四年余りたって、初めてこの階段に独り座ることができた。

 正午は
 頂点から
 青色の球を描き
 海は
 太陽を
 無数の光に分割する