芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

ある発生論

 しばらく命とそれに応答する身体について論じてみよう。この学説は、ちょうど三日前の夜、シャワーを浴びてくつろいでいた際、突然ひらめいたものである。

 

 爪が伸びるというのは 生きている証拠だ。

 爪を切るというのは 人間である証拠だ。

 爪を噛むというのは 口がある証拠だ。

 

 すべては証拠に基づいて発生する。