芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

芦屋ビーチクラブ その32

 あいにく空を雲が覆っていた。きょうは昼過ぎから夕方まで小雨が降る、そんな天気予報だった。

 八時ごろから芦屋浜の雑草抜きを始めた。曇っていても寒くはなかった。春になっていた。だが、これも予報によるが、あす月曜日から少し寒くなりそうだ。寒暖の間をジグザグ歩きながら、やがて薄いシャツがフィットする季節がやって来るのだろう。

 一週間会わなかったら、もうあちらこちら草が背を伸ばしている。名前は存じ上げないが同じビーチクラブの会員の女性の方が、山はもっとすごいよ、二三年ほっておくと手が付けられなくなるよ、雑草を抜きながら語りかけてくださった。

 

*写真は、曇天下、芦屋浜の東サイドから臨んだ六甲アイランド。