芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

七月の他人

 きょうは、暑い日だった。朝九時ごろ、わずらわしい話もあり、また、仕事も従来になく忙しく、終わったのは午前十二時を過ぎていた。いつもは十一時で終わり、十一時半には帰宅しているのだが。そういう意味でも暑い日だった。

 昼からもいろいろあって、お昼の散歩は出来なかった。既に人生の晩年を私は生きているのだが、それにしてはきょうだけではない、毎日あれこれ忙しかった。

 夕方、五時過ぎになって、散歩に出た。芦屋浜から総合公園を経て、公園事務所前の花壇の前に立っていた。そこには薔薇が咲いていた。

 

 薔薇よ

 わたしは あなたとは

 ついに 七月の他人だった