芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

落山泰彦の「石を訪ねて三千里」を読む。

 私はこの作者の著書「私の青山探訪」を読み、今年の二月二十二日、芦屋芸術のブログにその読書感想文を書いた。

 このたび、同じ著者からいただいたこの本を読んだ。

 

 「石を訪ねて三千里」 落山泰彦著 澪標 2019年12月10日発行

 

 この本は、石の文化を中心にして訪れた日本、韓国、中国のロマンチックな旅行記である。また、数十億年にわたって歳月に磨きあげられた巨岩、奇岩までも訪ね歩いた特異な旅行記ともいえよう。巻末に至って、「石になった男」という自作の小説まで発表して、さながら著者自身が石になって二年間あちらこちらで暮らした旅行記まで描いている、破天荒な旅行記でもあった。