芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

亀さん、白いキキョウの前を。

 きょう、お天気がよかったので、お昼ごろ、亀の池の水替えをしました。暑いくらいで、もう初夏がやって来たのではないか、この地方に住んでいる人ならきっとそう思ったに違いありません。

 三十四年目の春を迎えた亀さん、とても元気! 暖かくなって、冬眠からすっかり目覚めて、私が池の水替えをしている間、庭をウロウロ。

 水替えが終わると、二人で遊びました。亡妻の遺品、白いキキョウの芽が大きく育ってきた前を、彼は得意気に歩いていきました。