芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

2010年6月23日コンヤにて

コンヤ。パウロが石をもって追われた町。使徒行伝第14章1-7。
「ふたりは、イコ二オムでも同じようにユダヤ人の会堂にはいって語った結果、ユダヤ人やギリシア人が大ぜい信じた」。
「ふたり」は言うまでもなくパウロとバルナバ。イコ二オムは現在のコンヤ。
「その時、異邦人やユダヤ人が役人たちと一緒になって反対運動を起し、使徒たちをはずかしめ、石で打とうとしたので、ふたりはそれと気づいて、ハカオニヤの町々、ルステラ、デルべおよびその附近の地へのがれ、そこで引きつづき福音を伝えた」
コンヤはまたイスラムの神秘主義者、メヴラーナの町でもある。僕はコンヤでCDを2枚買った。その1枚、「Mevlana」の冒頭の英文の語りを拙訳してみる。
「来い、来い、君が誰であれ、異教徒、偶像崇拝者あるいは拝火教徒であれ、問題ではない。
来い、我らの修道院は絶望にふさわしい場所ではない。来い、たとえ百回誓いを破ったにせよ、もう一度来い」
ご存知の通り、イスラム教は偶像崇拝を否定し、Camii(モスク)に神仏の形を置かない。しかしメヴラーナの言葉は、ご紹介した通り、一切を受容している。