芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

亀さんのお池に、もうすぐ、メダカさんがやって来る!

 けさ、七時半ごろ、亀さんの池のお掃除をしていました。途中、ご近所の方がワンちゃんの散歩で我が家の前を通り、ちょっと立ち話をしました。

 

「亀、飼ってるんですね」

「もう三十三歳。三十四年目に入りました」

「ミドリガメね。かわいい顔してる。……以前わたしも飼ってたけど、一年半くらいで亡くしてしまって……」

「十二月になれば、バケツに腐葉土を入れてその上に置いてやると、もぐって冬眠するんです。三月下旬、暖かくなったら起こしてやります。でも、亀って寿命が二十年から三十年くらいと聞くので、今年も起きるかどうか、ハラハラして……」

「手をかけてやるから長生きするのね。……今度、メダカ持ってきます。このお池でいっしょに飼ってください。うちで飼っているの、たくさん増えて、だから、持ってきますね。どうか飼ってやってください。勝手にお池に放しておいていいですか」

「以前、この池で金魚を四匹飼ってましたが、十四年ぐらいでカラスか猫にやられて死んでしまいました」

「あまり気にしなくていいから、どうぞ飼ってやってください」

 

*写真は。体をキレイに洗われた後、洗い場で遊びながらレンガの囲いを越えてベランダの人工芝の方へ移動しようとしている亀さんです。