芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

きょう、イシガメさん、冬眠します!

 次男が小学校五年生の時の誕生日のプレゼント、イシガメさんが、きょう、冬眠します。

 来年の春三月、目覚めたときは、三十三歳。

 例年、十二月の中旬頃に冬眠させますが、ここ数日とても寒くなったので、私はきょう実行する決意をしました。

 ワイフも、愛犬ジャックも、愛猫アニーも、もうこの世にいません。イシガメさんと私だけが生きています。

 無事冬眠生活を終えて、必ず再会したい。祈るような気持で、バケツに入れた腐葉土の上に彼をのせました。