芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

マザー

ワイフのマザーが来た。 そして変わらず芦屋川は流れ、十日がたっていた。 確かに彼女の認識も記憶も薄明の世界へ、忘却の地平線へいままさに沈まんとしている。 それは夕焼けの流れる川のように美しい。