芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

秋の終わり

 なぜいないんだろう。こんなはずではなかった。せっかく、横浜から、わざわざ、ここまで。

 かなり冷えこんできた。もう引きあげようか。どうして。神戸まで。せっかくだったけど。やはり。でも。このままじゃ、あの女は。

 いや、待て。スマホで位置確認すればいいじゃん。

 ここだ!

 

 頭が落ちて

 手首から血が流れていた