芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

親水公園にて その34

 日本海側を北東に進んだため、私の住む町にはこの台風の影響はさほどなかったのではあるまいか。夜更けに目覚めて、静寂の中を、雨だれが何かをたたく連続音が枕もとまでタンタン騒いできた。しかし強い台風の特徴、風の荒々しい絶叫は