芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

亀、いまから冬眠します!

 きょうのお昼、十二時半ごろから亀の池のお掃除。お掃除といっても、もう池には水を入れないで底砂だけにしてこの冬を越す。亀は冬眠。

 例年の如くバケツに腐葉土を入れ、その上に亀を置いてやる。彼は潜りこんで、そのまま来年の春まで永い眠りに。目覚めると、三十五歳。

 だが、彼だけではない、私だって来年の春に目覚めるだろうか。もしかして冬眠ではなく、永眠だったりして。

 それはともかく、きょうのお昼、亀と私の今年最後のデートだった。

 

*写真は、午後一時過ぎ、庭の洗い場をのっそり歩く亀。もうご飯もまったく食べないし、毎日池の中でじっといていた。今年最後の彼の姿だった。