芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

日の出と雲と

 新年は朝四時前に起きた。睡眠状態から目覚めへ移行する間に浮かんだイメージを連載物の作品にしようと考えてみたり、また、今年の三月一日に発行予定の芦屋芸術十九号に昨夜メールで寄稿してくださった方の原稿を読んでみたり、それからネットでニュースを見たりした。午前六時四十五分。やおら立ちあがり、日の出を仰ぐため、近所のヨットハーバーまで歩を急かせた。

 あいにく地平線上には雲がかかっている。それでも雲間から時折わずかに顔をのぞかせる太陽を眺め、次第に空が青く澄んでいくさまを嘆賞していた。綺麗だった。七時半、すっかり明るくなって、帰路についた。