芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

亀、冬眠間近。

 午後一時前から亀の池の掃除を始めた。水が冷たい。

 掃除が終わってからしばらく彼と遊んでいた。やはり寒くなって動きがゆっくりしている。次回の水替えか、それともその次か。いずれにせよこの寒さなら十二月十五日前後までには、彼を冬眠させてやらなければならない。今年彼と遊ぶのも、あと一回か、それとも二回か。来年の春、冬眠から無事目覚めてくれれば、三十五歳。そんなことを考えながら、カメさん、カメさんと呼びかけて、彼と遊んでいた。

 

*写真は、我が家の庭で遊ぶ亀。すっかり慣れているので、スマホを近づけてもためらわず、平気で歩いている。