芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

いのちの火

まだ燃えていた

あなたがいて また

もうあなたがいない場所には

骨だけが残り

座っていた

笑っていた

確かに

まだ燃えている

わたしのこころと

あなたの骨が

未明

輝きあって

重なりあって

やわらかく開き

ついに ふたつのくちびるになって

しっとり語りあうほどに