芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

昨夜、ひとりでカラオケスナックへ行った。

 きのうの夕方五時半ごろ、友達とイタリアレストランで食事をした。赤ワインのボトル一本と二つの白いグラスワイン。九時になって別れた。

 私はその足で近くのカラオケスナックへ行った。先客は四人いた。コロナ騒動以来、客足はずいぶん遠のいてしまった、以前このスナックのママからそんな愚痴めいた話を耳にした。

 みんなマイクを手にしたので、私に回って来た。いつもの歌、西島三重子の「池上線」を歌った。しばらくすると、また回って来た。今度は丸山圭子の「どうぞ このまま」をやってみた。次は、ケイ・ウンスクの「ベサメムーチョ」。

 いつの間にか誰もいなくなった。今夜はママも休んでいて、お店の子が一人きりだった。彼女とデュエットをした。昭和の歌。松尾和子の「誰よりも君を愛す」。アイジョージの「赤いグラス」。

 

 詩を書くときも ひとり

 遊ぶときも ひとり

 

 ウイスキーを飲んでいると、脳裏にこんな言葉が浮かんでいた。十一時が過ぎていた。私は立ち上がった。

 

*写真は、きょうのお昼前の親水公園。久しぶりにカメラを向けた。