芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

自分を犠牲にして

 午後三時ごろ、突然驟雨がやって来た。一時間くらいで止んで、私が散歩に出た五時過ぎには晴れ間が出ていた。

 芦屋浜の堤防沿いから、総合公園の西端、樹間の小道を抜け、運動場の南を歩き、いつものように花壇で花の姿をスマホに収めた。

 歩きながら、ある人のことを考えていた。詳細は書けないが、彼女は自分を犠牲にしてこの世を渡って来た、一途で、純粋な人だった。

 

 一生懸命 働いて

 貧困