芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

別れの歌

 午前4時頃、まだあかつきからも遠い、闇に沈んだベッドにあお向けに寝転がっていると、ふいに頭の中に音楽が流れてきた。悲しい曲。  この曲を残しておこうと、寝室を出て、いつもリビングに置いてある練習用のギターを手に、ダイニ