芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

街並み

 複雑怪奇な街並みだったといっても、いったい何が言いたいのか、誰にも理解はしてもらえないだろう。確かに彼の記憶も既にボンヤリして薄闇に漂っているばかりだが、それでも気味悪いあの街並みの気配だけは脳裏にこびりついている。彼